材料試験用テストピースの切り出し、小型部品の打抜き・孔あけ・ザグリ加。また、小径孔の複数個同時加工も可能です。
本機は中型の、自動停止・揺動機構付き超音波加工機で、φ0.5〜φ60mm位までの大きさの加工に適した機種です。
手動型機のUM-500D型にはこの自動停止・揺動機構がついていません。
また、UM-500DA型に深穴加工用の吸引装置を備えているのがUM-500DA-P型となります。
本機は工作物に与えるダメージ、切り口のチッピング等を従来のものより更に極小に抑え、常に一定した加工品質が得られるよう設計された超音波加工機です。
工具の送り込み機構(Z軸)に高感度な平衡天秤型加圧方式を採用し、工具の切り込み、送り速さの制御、Z軸の動きと連動した工具の振幅調整機能等を備えています。
本機は大型機で、大きい加工物や重量のある材料の加工ができ、小径孔を一度に多数個同時加工するのに適した加工機です。
材料の出し入れ以外は自動的に加工し、加工完了と同時にスタートの位置に復帰し停止します。
加工材料の出し入れ以外の工程は総て自動的に加工し、完了と同時に始めの位置に復帰し停止します。
また、揺動装置により、加工面への砥粒の循環を良くし加工能率を向上します。
特に深孔加工でその効果を発揮します。
他機種と比較する場合は仕様一覧をご覧ください。
ホーン (1つ穴加工用) | 3本 | 振動子からの振幅を拡大、整合して工具に伝えます |
接合用ハンダ | 1kg | ホーンに工具を接着する時に使用します |
ハンダ用フラックス | 500cc | ハンダ付けを補助するものです |
砥粒 | 2kg | B4C(2kg)とSiC(5kg)のどちらか選べます |
接着剤 | 2本 | 加工物をガラスに貼り付けるのに使用します |
出力計 | オプション | 出力をワット表示 |
ネオクールサーキュレータ | オプション | 振動子の循環冷却装置 |
サ−キュラーテーブル | オプション | 加工台下に設置しθ軸の微調整ができるようになります |
先端の工具は磨耗したら交換できますのでホーンはそのまま使用することができます。
通常、1つ穴加工できるホーンを3本お付けしますが多軸のホーンに変更もできます。(要相談)
超音波出力をデジタルで表示します。
加工時の出力を表示することにより、加工条件を一定に保つことができます。
ホーンに工具をハンダ付けする時に、ハンダの流れを良くする為にフラックスを塗ります。
*写真は500ccのものです
SiC #360(シリコンカーバイト:写真左)なら5kg、B4C #280(ボロンカーバイト:写真右)なら2kg付属品としてお付けします。
*#360、#280は砥粒の粒径を表します。
SiCは主にガラス、フェライト、グラファイト、圧電セラミックス等の加工材料に、B4Cは主にアルミナ、サファイヤ、炭化けい素、窒化けい素、ジルコニヤ、超硬合金焼入鋼等の加工材料に使用します。
貫通穴を開けるとき、抜け側にでるカケを防ぐために加工物をガラスなどに貼り付けます。
ホットプレートなどで加工物とガラスを温め、接着剤を溶かしながら塗り付け貼り付けます。
加工完了後、再度ホットプレートなどで温め、ガラスから加工物を剥がし溶液に浸して接着剤を洗浄します。
超音波出力をデジタルで表示します。
加工時の出力を表示することにより、加工条件を一定に保つことができます。
ニッケル振動子の冷却用に使用するもので、外部密閉系循環式の冷凍機と強力な循環ポンプにより低温水を安定して供給できる節水型の冷却水供給装置です。
加工台の下に設置し、θ軸の微調整用に使用します。