UM-500FA

UM-500FA

本機は中型の超音波加工機で、φ0.5~φ60mm位までの大きさに適した機種です。

自動型機のUM-500FA型は加工材料の出し入れ以外は自動的に加工し、完了と同時にスタート位置に復帰後停止します。手動型機のUM-500F型にはこの機構はついていません。

UM-500FA型に深穴用吸引装置を備えているのがUM-500FA-P型となります。

特徴

(1)深さ定寸装置により加工物の出し入れ以外の工程は自動的に加工することができます。
(2) 自動揺動装置により超音波加工速度を判断しホーン工具を上下させて加工面への砥粒の供給を良くし、深穴加工での加工効率を向上させることができます。
(3) 加工装置は使いやすく安全であるため、一人で数台を操作することができます。
(4) 加工送りの感度が良いのでφ1以下の小径孔、細いスリット等の微小加工に適しています。                                                       (5) 窒化ケイ素、炭化ケイ素、アルミナ等のファインセラミックスやサファイヤ等の加工時間がかかる素材の加工でも効率の良い加工ができます。
(6) デジタルスケールによりXY送りは5μの精度で読み取りが可能です。

仕様

発振周波数16または25 (kHz)
周波数調整自動・手動両用
最大出力500 (W)
電源AC100V 50/60Hz
消費電力1380 (VA)
外形寸法(幅×奥行×高さ)発振器:303×508×322 (mm)
加工装置:1210×690×1530 (mm)
操作BOX:300×300×160(mm)
制御装置:500×400×200(mm)
重量発振器:33 (kg)
加工装置:130(kg)
操作BOX:6(kg)
制御装置:25(kg)

※ 他機種と比較する場合は仕様一覧をご覧ください。

超音波加工機ラインナップ

付属品 / オプション一覧

ホーン (1つ穴加工用)3本振動子からの振幅を拡大、整合して工具に伝えます
接合用ハンダ100gホーンに工具を接着する時に使用します
ハンダ用フラックス500ccハンダ付けを補助するものです
砥粒2kgB4C(2kg)とSiC(5kg)のどちらか選べます
接着剤2本加工物をガラスに貼り付けるのに使用します
出力計発振器に内臓出力をワット表示
ネオクールサーキュレータオプション振動子の循環冷却装置
サ−キュラーテーブルオプション加工台下に設置しθ軸の微調整ができるようになります

オプション一覧

ホーン

先端の工具は磨耗したら交換できますのでホーンはそのまま使用することができます。通常、1つ穴加工できるホーンを3本お付けしますが多軸のホーンに変更もできます。(要相談)

ハンダ

ホーンに工具を付ける時に使用します。
※写真のハンダは1kgのものです

フラックス

ホーンに工具をハンダ付けする時に、ハンダの流れを良くする為にフラックスを塗ります。

研粒

SiC #360(シリコンカーバイト:写真左)なら5kg、B4C #280(ボロンカーバイト:写真右)なら2kg付属品としてお付けします。
※360と#280は砥粒の番手を表し、粒径30μ前後程度です。

SiCは主にガラス、フェライト、グラファイト、圧電セラミックス等の加工材料に、B4Cは主にアルミナ、サファイヤ、炭化けい素、窒化けい素、超硬合金焼入鋼等の加工材料に使用します。

接着剤

貫通穴を開けるとき、抜け側にでるカケを防ぐために加工物をガラスなどに貼り付けます。ホットプレートなどで加工物とガラスを温め、接着剤を溶かしながら塗り付け貼り付けます。
加工完了後、再度ホットプレートなどで温め、ガラスから加工物を剥がし溶液に浸して接着剤を洗浄します。

出力計

加工時の出力をデジタル表示することにより、加工条件を一定に保つことができます。

冷却水循環装置

ニッケル振動子の冷却用に使用するもので、外部密閉系循環式の冷凍機と強力な循環ポンプにより低温水を安定して供給できる節水型の冷却水供給装置です。

サーキュラテーブル

加工台の下に設置し、θ軸の微調整用に使用します。

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